私たち「こまいぬ」は、長岡工業高等専門学校の有志でシニア向けスマホ教室を開催しています。「こまいぬ」とは、ITに関わる用語は難しい印象を与えるため、頼れる守り神と思ってもらえるよう、また「こころを まもる いつもの ぬくもり」をまとめた造語として名付けました。スマホ教室ではメッセージの送り方などの基本的なところを教えていますが、教室に参加した方からは「学生に教えてもらい安心感がある」「なんでも気軽に聞けて助かる」との声を頂戴しており、今までに多くの方がスマホを使いこなせるようになりました。

なぜ今、スマホ教室なのか

今日、インターネットが生活の上で必須なものとなっています。コロナ禍においては、ネットを介した連絡や手続きが増えるなど、デジタル化が一層加速しました。あらゆるものがデジタル化により便利になっていく一方で、情報格差が拡大しているのもまた現実です。特にIT機器に触れる機会がほとんどなかった高齢者への影響が大きくなっています。2025年には国民の3人に1人が高齢者になると言われてており、超高齢化社会を目の前に情報弱者となっている高齢者へのサポートが求められています。

スマホが使えることで、緊急時に必要な情報を得ることができたり、家族や友人とのつながりを持てるようになります。私たちは高齢者の方々が安心して暮らせるまちを目指して、学業と両立しながら日々活動を行っています。

代表 鶴巻力哉 挨拶

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こまいぬ代表の鶴巻と申します。「こまいぬ」の活動では、高齢者の災害時などの危機管理や孤独化防止のツールとして、スマホの使い方を教えています。

この活動を始めたきっかけは、高齢者の方にスマホの使い方を教える機会がありその時にとても感謝されたことと、そこでスマホが使える高齢者の方は少ないという話を聞き、もっと使える方が増えるといいんじゃないかと思ったからです。若い人は教えずともIT機器の使い方を覚えてきますが、高齢者の方はそうはいかず情報化社会で取り残されてしまっています。そこを私たちがカバーすることで、IT普及率や危機管理意識の向上につなげられると考えています。

活動を通じて多くの方から感謝の声をいただくことができ、より多くの方の困りごとを解決したいという思うようになりました。私たちは、本プロジェクトを通じて今まで以上に多くの高齢者の方がスマホを使えるようにお手伝いし、もしものときに困る人がいない社会づくりに貢献したいと考えております。